2016年6月の読書メーター読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2731ページ
ナイス数:26ナイス
徳川家光(2) (山岡荘八歴史文庫)の
感想主に島原の乱。ほうほう、山岡荘八先生は、このように島原の乱を描きなされるのか~。有名な出来事は、作家さんによって、ほんといろんな解釈や思惑の交錯があるので、面白いです。そして、徳川家光……(;´д`)憂鬱にもなるよねぇ…………、がんば‼ 1巻のブイブイとは裏腹に、ラストあたり、ブイブイの反動みたいに、ズーンとなってます。
読了日:6月1日 著者:
山岡荘八
小説新潮 2016年 06 月号 [雑誌]の
感想読み切りの「徴産制」の切り口にイラッとしたり納得したり、最後はハッと気づかされて、深くて厚く楽しんだ。「何もかもが新しい」は、子どものころの物事を素直に視つつも感性を絡める自由さを思い出した。「夜夜中のバックレさん」は、世の中の現状ををうまくまとめてるなぁ、という感じ。「王ノ町」は、人間の営みの繰返しにまつわる深くて身近な物事を見せてもらえた感じ。「ある鮪漁師の漂流」が、終わらない気がしていたので最終回というのが不思議。「BUTTER」はいつも、絶妙な部分を抉ってくるなぁ。他にも色々と今月も楽しみました。
読了日:6月9日 著者:
徳川家光(3) (山岡荘八歴史文庫)の
感想春日の局、名前の由来はそうだったのか! しゃかりき若者から、変わらず癇癪持ちではあるものの、大人の落ち着きと分別、堪えることを覚えた家光のまわりから、太い柱が抜け落ちるように、家康を知っている人びとが露となり……、すっかり忘れていた人達がラストでひっそり策謀を巡らせている会話の中身にギョッとしたところで、3巻終了。
読了日:6月10日 著者:
山岡荘八
徳川家光(4) (山岡荘八歴史文庫)の
感想家光から家綱へ。家光亡き後、彼の青年時代から続く浪人問題に端を発した残骸が、やるせない形で終わりゆく姿が、心根という部分での戦国時代の真の終焉と、新たな価値観の台頭が、川と海の境目のようにぶつかり混ざり、どちらともつかぬ状態になって、次の世が生まれゆく予兆を感じさせる終幕でした。
読了日:6月14日 著者:
山岡荘八
日本の文学〈第8〉田山花袋,岩野泡鳴,近松秋江 (1970年)の
感想「田山花袋」【蒲団】は、あらすじは知っていたけど、主人公がこんなに激しくモダモダしっぱなしだとは思わなくて、だんだんいじらしく思えてきました。【生】これだけ色々の人の思惑や心情が、すれ違い重なり変化してゆく人情の移り気や、状況での変化などが面白かった。「岩野泡鳴」作品は、私荷はちょっと重暗くてベトベトした感じで、合わなかった。「近松秋江」【再婚】複雑なのにカラッとして読みやすい。他の連作は、主人公の一途さが哀れだけど怖いというか、ヤキモキしてるさまが切ないというか、やるせないというか……。
読了日:6月20日 編集:
谷崎潤一郎ほか
剣豪将軍義輝〈上〉鳳雛ノ太刀 (徳間文庫)の
感想義藤(のちの義輝)の少年期。ほとばしる純朴なさわやかさと聡明さに、引き込まれました。そんな彼とは対照的に、暗雲汚泥のように絡み合う権力争いの醜い知謀の数々も、深みを持ちながらわかりやすく思惑や立場が描かれており、また、剣劇などの描写も心が勇躍するほどでした。ラストのあたりの義輝を襲った事実に、なんと心にむごい仕打ちかと胸を痛めたり。登場人物も、よもやと思ったものが予想通り、かの人の幼名だったり、台頭してくる者の名がチラホラでてきたりと、ワクワクが止まらないまま読了。
読了日:6月21日 著者:
宮本昌孝
日本の文学〈第9〉徳田秋声 (1967年)の
感想掲載されている五作品は、主人公を異ならした連作なのかな、とはじめ思いましたが、境遇は似ているけれど名前が違ったり。しかしどこか重なる部分があるので、もしかしたら、あの作品の主人公は、この作品のこの人のようになっているのかもと思いつつ読みました。夫婦喧嘩とかが凄まじく目が丸くなります。この時代はそれが当前なのか、そーゆー例をよく使っているだけなのか。不義も日常のように織り込まれていて、なかなか刺激的でちょっと怖かった。ラストの一作で、やっと主人公が成功(?)するかも、と匂わせられその後を空想しつつ読了
読了日:6月25日 編集:
谷崎潤一郎ほか
剣豪将軍義輝〈中〉孤雲ノ太刀 (徳間文庫)の
感想若々しさをはじけさせる義輝の周囲は、彼が己に向き合っている間に、さまざまに姿を変えて……、という感じ。よかったねー、てホッとしたり、なるほど悟りとは剣も法も極めれば行き着くことはおなじであるなぁ、と広い場所に突然に出された心地になったり。そして上巻で名前がでていた有名どころさんたちと、まみる義輝。これからいよいよ時代は急速にかき回されていくのねー、というところで下巻へ。はー。あと下巻のみっていうのが、もったいない。もっと、この行間からほとばしり、匂い立つものにまみれていたいなー。
読了日:6月28日 著者:
宮本昌孝読書メーター
[0回]