2016年3月の読書メーター読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2980ページ
ナイス数:71ナイス
太陽のパスタ、豆のスープの
感想帯の「わたしが選ぶもので、わたしは作られるんだ」に惹かれて。
丁寧に、いい意味で「身の程を知る」手引きを、主人公とともに見つけていく感じがしました。ちゃんと、何気ない自分に気づいて、そのことで自分を取り囲んでいる人と、改めて向き合える。知っているつもりだった親しい人の、見えていなかった、気づいてもいなかった部分を、自分をきちんと知ることで、把握する。やわらかくて、もどかしいくらいちょっとした、だからこそ大切なものを、主人公とともに発見したり、再確認したりできる作品だと思います。
読了日:3月27日 著者:
宮下奈都
逃げるアヒル (ハヤカワ・ミステリ文庫)の
感想映画みたい。と思いつつ、読了後に訳者の後書きを読んだら……別タイトルで映画になっていたのね。派手なガンアクションや、スリリングな展開など、エンターテイメント色が強く、主人公とそれを守るヒーローのロマンスも、たっぷり。悪役の設定や繋がりも、とてもエンターテイメントな位置にありました。
読了日:3月26日 著者:
ポーラゴズリング
銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)の
感想最後の一行まで、粋で洒落てて、ほっこり暖かくもホロリとさせる、最高に幸せな読後感を味わっています。大変なときにこそ、人の本質がわかる。そのときの登場人物たちの振る舞いに、人生の厚みや人柄、繋がりを感じ、胸が熱くなりました。人情もの、と一口に括れない、熱いものが底に横たわっているように感じました。そして、お金はあくまでも道具。生かすも殺すも、使う人の心根次第だなぁと、改めて胸に刻ませていただきました。読み終わったいま、とても心地いい興奮に包まれています。
読了日:3月22日 著者:
高田郁
歩兵の本領の
感想人によって合う合わないが、けっこう出る作品かなと思います。高度成長期の自衛隊での、隊員たちの日常的なやりとりの話。軍隊的な部分に、眉を潜める方も、いらっしゃるかも。ただ、その奥にある言葉にできない、人間同士の真っ直ぐで不器用な思いやりや、変わりゆく時代に取り残されたような規則に対する葛藤などは、面白かった。
読了日:3月21日 著者:
浅田次郎
月芝居の
感想最後まで読んで、タイトルに納得。天保の改革に絡んだ事件簿。はじめにでてきた、なんでもなさそうなものが、後々、そうきたか、という形で回収されました。なかなか派手な立ち回りもあります。
読了日:3月20日 著者:
北重人
悪魔姫(デーモンプリンセス) (ヴィレッジブックス)の
感想少女向けライトノベルという感じでした。生まれる前に姿をくらましたパパが悪魔王の、半分悪魔な人間の女の子が主人公。乙女ゲームとかでも、よくありそうな感じ? 続編で親友とのアレコレがあるようで、それもまた、そんな感じの展開の予感(訳者あとがきより推察)。さらっと読めて、楽しめました。十代のころに読んでいた作品を読んでいるような感覚で、なんだかなつかしかった(笑)悪魔パパが健気ヒーローでハンサム可愛い。
読了日:3月18日 著者:
ミシェル・ローウェン
小説新潮 2016年 03 月号 [雑誌]の
感想特集のstorypower。しょっぱなの谷川俊太郎さんの死に、震えました。怖いけどホッコリするものや、静かに優しさが沁みてくるもの。体の芯が奮えるものなど、powerに満ちたものでした。連載ものは、これからどうなるのか、気になる展開で(つづく)になっているものが、多かったなぁ。来月号が、待ち遠しいです。
読了日:3月17日 著者:
思い出のとき修理します (集英社文庫)の
感想やわらかくて、ほっこりしました。謎は謎のまま、という部分と、解決してスッキリする部分とが、きれいに折り重なって、ほんのりとした、甘さとあたたかさが沁みこむ作品でした。
読了日:3月14日 著者:
谷瑞恵
あかね空 (文春文庫)の
感想ひとつの家族のはじまりから、夫婦の終わりに、大人になった子どもたちが、どう落ち着き、先に進むのかが、関わりのある地域の人々とのやり取りや気持ちを織り混ぜて、描かれています。
順風満帆ではない、すれ違いがこじれさせていく仲や、大人(親)の視点で描かれた、ずっとあとに、あのとき子どもはどう受け止め、感じて行動していたのかが、それぞれの視点で描かれており、人情のもつれや、気持ちの相違が、ゆたかで面白かった。
読了日:3月7日 著者:
山本一力
武装酒場の逆襲 (ハルキ文庫)の
感想激しいです。トンデモ設定が、ギッシリ詰まっているのに破綻をしていないのは、作者が細かな情報を、自分の中で消化しきっているからなのでしょうね。居酒屋の常連、酔っ払いたちの持つ度胸や技術、自衛隊や警察官などの、装備や指揮系統、ウエスタンな雰囲気まで混ぜ込んで、まさに宴会メニューのように、盛り沢山‼ 発想や展開のトンデモさが、凄まじかった。
読了日:3月4日 著者:
樋口明雄読書メーター
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