2016年2月の読書メーター読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3825ページ
ナイス数:48ナイス
アリゾナの赤い花 (MIRA文庫)の
感想ヒロインが、気の強い男勝りなバリバリの仕事人間。ヒーローと意思のぶつけ合いをラストまでしあうケンカップル。ハッピーエンド直前までケンカップル。ハッピーエンドだけど、どこかケンカップルな雰囲気を織り混ぜたスイートエンド。甘い中にも辛味がある感じでした。
読了日:2月3日 著者:
ノーラロバーツ
雪明かり (講談社文庫 ふ 2-1)の
感想江戸の武家関連の短編集。ほろほろと哀切の漂うものから、悲しみを薄い温かくやわらかなものが包んでいるもの、ただひたすら、やるせないものなど、じんわりとそれぞれの妙味が沁み込んでくる【人間】の物語8編でした。「暁のひかり」は、とくに肌が冷えるほど、やるせなかった。「入墨」など、思いのすれ違いを想像すると、なんともいえない深い息が漏れてしまいます。
読了日:2月8日 著者:
藤沢周平
さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))の
感想まさにタイトルどおりの結末でした。といっても、主人公がそう言うのではなくて…………。ちょっとしたことから、主人公が首を突っ込むことになった事件が、色々なことを引き起こし、けっこうな危険の伴う冒険を潜り抜け、集束してみれば、ひどく感情的な、ひとつの想いが起点と終点になっている物語でした。暗黒街のボスの人、ちょっとスマートでかっこよかった。探偵さんは、言動がハンサムだけど、泥臭い人でした。好感のもてる人物もチラホラいて、人間くささがたっぷりとある作品でした。
読了日:2月9日 著者:
レイモンド・チャンドラー
いつの日か還る―新選組伍長島田魁伝 (文春文庫)の
感想島田さん主人公……だけれど、島田さんを通して時代の変節をたどってゆく、という印象を受けました。島田さんの人格にベッタリじゃなく、ちょっと距離を置いたところで、島田さんの考え方とかも入れつつ、流れをおっていく、という感じ。……ほんと、激変の時代だったんだなぁ、と、息つく暇もない出来事の連続に、読後、重い荷を置いたときのような息がこぼれました。
読了日:2月14日 著者:
中村彰彦
ザビエルの首 (講談社文庫)の
感想タイトルから、固めの小説かと思いきや、軽い文体のまさに【娯楽小説】なんだけど、進むにつれて姿勢をただしていくように、のめり込みました。ライトノベルのような読みやすい文体と不思議&探偵的な謎解きが織り成すミステリー。最後の一文を読み終えてもなお、ミステリーでありつづける内容で、とてもワクワクさせていただきました。
読了日:2月15日 著者:
柳広司
ジェラシー (ハーレクイン文庫)の
感想嫉妬というか、意地の張り合いというか。……どちらもいりまじって、素直になるんだけど、ここぞというときに、喧嘩腰に。ホットなシーンは、それほど破廉恥でもないです。……ヒーローが苦手なタイプだったからか、よくわからない、というか、私には合わなかった。
読了日:2月17日 著者:
ダイアナパーマー
戦雲の夢 (講談社文庫)の
感想長曾我部盛親の、家督を継ぐ少し前から、消息が消えるまでの話。剛勇にえがかれているのかな、と思ったら、やさしくおだやかで、血なまぐさい描写すら、さわやかに感じるほどでした。前半で謎に感じたものの種明かしが、最後の最後に紐解かれ、ああ、と納得をしつつ、その疑問を忘れてしまうほどに、盛親の姿と、彼を取り巻く人々に意識を沈めました。敵味方関係なく示される親愛や尊敬のやりとりは、悲しくも胸に心地好く響き、高く薄い青空のような読後感を、かみしめています。
読了日:2月18日 著者:
司馬遼太郎
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)の
感想しょっぱなから緊迫感のある展開で、ラストまで一気に突っ走ってしまいました。若手巡査長の視点と、記者の視点とが交錯して、全容が暴かれていく緊張感のなかにも、登場人物の人柄や周囲との関係が描かれていて、面白かった。犯人のことは、もしかして、と途中で思ったものが、あたりでしたが、そのことよりも、終息の形のほうに強く惹かれる作品でした。
読了日:2月19日 著者:
今野敏
小説新潮 2016年 02 月号 [雑誌]の
感想ミステリ特集は、ふわっとした謎から、童話のようなもの、漫画みたいなものや、突拍子もないもの、本格的なものと、毛色の違ったものが、ひしめき合っていました。「ちょんまげザ・バトル」は、朝ドラのあさちゃんと五代さんで、五代さんの前半期の経歴に感動に近いものを感じてしまった。「ヘダップ」さわやかなラスト。「去就」も終わってしまった。新連載の「パンゲア5」は、はてさて、これはどうなっていくのか不思議なかんじがするなぁ。「しゃばけ」の面々ひさしぶりで、ほっこり。「邯鄲の島遥かなり」など、他にも色々、今月も楽しかった。
読了日:2月23日 著者:
アップフェルラント物語の
感想ジブリ映画を観ているような感覚でした。
実在する国々や歴史と、架空のアップフェルラントの噛み合わせが、スゴイとしか言いようがありません。
文章は、海外作品の翻訳ものを読んでいるような感覚でした。
個人的に、あまり好ましいとは思えない展開もありましたが、ストーリーとしては必要な部分なので、「そっかぁ……」と切なく飲み込みました。面白かったです。
読了日:2月25日 著者:
田中芳樹読書メーター
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