2015年5月の読書メーター読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2582ページ
ナイス数:32ナイス
守護天使 (宝島社文庫)の
感想タイトルからは想像もつかないほど、純朴純粋だけど憐れなほど情けないオジサンが主人公が、とんでもない悪党と、悪党だけど悪党の筋は一応ある(?)悪党、オジサンがヒキコモリから立ち直らせた若者のパーティで、オジサンが淡い恋心を抱いた清純な女子高生を助ける話。強烈すぎる登場人物たちと、とんでもない展開で、濁流のような勢いで進んでいきます。不良やヤクザものを題材にした漫画みたいに、テンポよくサクサクいきます。かなり下品だったりするけど、書き手の愛があるから、引くまではいかない、の、かな? うわぁ、とはなったけど(笑
読了日:5月4日 著者:
上村佑
日本古代・中世史の地方的展開 (1973年)の
感想わかりやすく、まとめられていたので、要点をかいつまんで調べることが出来ました。特に、平安時代の戸籍について、や、絹生産の動向を読んでからの、武士の台頭による人々の暮らしの変化や庄園制度解体過程の一断面は、興味深かった。
読了日:5月9日 著者:
豊田武
三屋清左衛門残日録 (文春文庫)の
感想隠居した主人公の、ほろほろとした日常にまつわる物事の短編集なのかな、と、思ったら、各話の出来事が積み重なって、大きな出来事に! 大変な騒動が起こるなかに関係しつつも、隠居した身分だと控えめに、けれど然り気無く助力する人柄や、主人公を取り巻く人々の気持ちのよさが心地よく静かに読み進んでいきました。
読了日:5月11日 著者:
藤沢周平
小説新潮 2015年 05月号 [雑誌]の
感想なるほど女子、な読み切り特集。さじかげん、が、一番好きかな? 三匹のおっさん、ドラマ第一話は、文章だとこういう表現になるんですねぇ。カンパニー、と、ヘダップの、テンポ、好きです。眩、は次回がすごく気になる!今月号は、思わずメモしたくなる「そうか!」や「そうそれ」と感じる教訓的なものが、さらりと出てくる作品が三つもありました。
読了日:5月15日 著者:
毛利元就 (人物文庫)の
感想幼少期に聞いた旅の僧の言葉が真理。それを胸に多くの国に挟まれる中、厳しくも繊細な交々に多角的に神経を巡らせ、情報を大事として家を守り立てていくのは、読んでいるだけでも胃に穴が開きそうだなぁと(;´д`)そう思えたのは、人間味溢れる描写だからかな? 長男の隆元が、けなげで……最後はなんだか、不憫に思えてしまいました。
読了日:5月15日 著者:
松永義弘
後藤又兵衛 新装版 (学研M文庫)の
感想さらりとした文体で読みやすい。又兵衛の生い立ちからじゃなく、彼の活躍が目立つ頃から書かれています。黒田長政の気持ちの描写がさしはさまれて、当人の視点ではない部分が、又兵衛が人の心にどのように存在し生きているのかを浮かび上がらせ、血肉のある像として受け止められました。黒田家が豊前に行った以降の、教科書に乗る程度の大体の歴史の流れを覚えていると、より読みやすいかも。終わり方は、しみじみとした侘しさと懐かしさ、もどかしさ等の感情を彷彿とさせる形でした。
読了日:5月17日 著者:
風野真知雄
さくらの丘で (祥伝社文庫)の
感想悲しい事を背負った優しい人たちと出会った三人の少女が、優しい結末を望んで、それぞれの孫娘に思い出の場所と共に想いを託し、孫娘たちがそれを知り、意図を汲んで柔らかな結末を迎える話。戦後の三人の少女たちの中の、中心の少女と、その孫娘の語りが交互に表れ謎解きのような形で進みます。様々な人々の思いやりが繋がって、童話のように柔らかな優しさの奥に、深い残酷が根底に流れ、それが「過去」となる事で未来に繋がる寂しくも温かな物語でした。
読了日:5月21日 著者:
小路幸也
憑神 (新潮文庫)の
感想コミカルな中に深さが入り交じり、進むにつれてコミカルと深みの比率が逆転していき、最後は……。いや、主人公は不器用で真面目で、平凡な中に潜む信念の強さが、グッと来ました。ラストはもう、悲しくも雄々しく爽やかで、肉体的には悲しい結末だけれど、精神的にはなんて素敵な形なんだろうと思いました。嘆くのではなく、泣く。うぅむ! 幕末の有名人が同期としてサラリと出てきてニヤリしました。不運と不幸は違う。総意は正義ではない。他にも胸に沁みる事柄がありました。不意に視点が変わるところは、読み辛いと惑う方もいらっしゃるかも。
読了日:5月28日 著者:
浅田次郎読書メーター
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