2015年12月の読書メーター読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1966ページ
ナイス数:31ナイス
三毛猫ホームズの失楽園 (カッパ・ノベルス)の
感想複雑に絡み合った人間模様……だけど、解き明かされてみると、じつはとても単純で単一な原因が発端だった。結末まで読むと、だから冒頭、これだったのかー! 最大の動機がここにあったのか……と、感嘆のため息。推理小説というより、エンターテイメントとして楽しんでいるうちに、事件が解決しちゃった感じ。けっこうドロドロな関係なのに、さらっと読めちゃう。けど、浅くないのがすごいです。
読了日:12月2日 著者:
赤川次郎
あのバカンスをもう一度―真夏の恋の物語 (ハーレクイン文庫)の
感想三人の作家の、それぞれ休暇を題材にした短編集。訳者も違うからか、文章の肌触りが全く違うのは、おもしろかった。ただ、短編だからか、ときおり、おいてけぼりをくったような気分になる箇所がちらほら……。向こうの風土や国民性を知っていれば、ナイスなジョークなんだろうな、と思えた場面も。ヒロインが三作とも、自分の足で自立しようとする、しっかり者なとこが好き。
読了日:12月4日 著者:
ノーラロバーツ,キャスリーンコーベル,シェリルウッズ
スターダスト (角川文庫)の
感想ファンタジー映画を観ているみたい! 偶然は運命による必然だったのか……。主人公の父親に不思議な宿代を払ったシルクハットの紳士は、何者だったんだろう。ほかにも、誰だったのか、はっきりしないままの登場人物もいたけど、そこは別に、重要ではない、ということ。あまり深く考えず、文章から頭に写し出される情景を、ただただ楽しんでいれば、あっという間に不思議な世界は終わってしまいました。
日常の真横にある不思議な世界……ロマンティックだなぁ。
読了日:12月9日 著者:
ニールゲイマン
座布団の
感想読後感が、とても心地いいです。言動に含まれている、こまやかな心の綾や襞の触れ合いや揺れが、豆腐に味が染みていくように、じわーっとやってきて、噛むとまた、じわーっと広がっていく。そんな感じの物語でした。
読了日:12月10日 著者:
剛しいら
さあ、あなたの暮らしぶりを話して (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の
感想ミステリではなく、自叙伝。アガサ・クリスティが考古学者である夫のシリアでの発掘調査に同道し、いかなることがあったのかが、書かれています。なんという暮らしぶり、時間の流れ、価値観の違い! それらが、いわゆる「土産話」のように、描かれています。いささか、壮大というか、とんでもない体験談ですが。それでも、大変で迷惑な出来事も、読んで(聞いて)いるこちらは、とても楽しそうに感じられます。……もっとも、あなたも体験してみたらと言われれば、丁重に、確固たる口調でもって、お断りさせていただきますけれど!(笑)
読了日:12月20日 著者:
アガサ・クリスティー
もう一つの維新 (文春文庫 (386‐2))の
感想元米沢藩の志士、雲井龍雄の話。萩の乱や、西郷隆盛の主張の前に、民のための政府を訴えた人がいたなんて、知りませんでした。
奥羽同盟のときの、やるせなさは、いかばかりだったのか……時代の大きなうねりに翻弄されながら奔走する、内側に身をおきながらも、うねりの外側の活動になりつつ、新政府に警戒された雲井さんの動きに、急ぎすぎた革命の混乱を感じさせられた作品でした。
読了日:12月22日 著者:
夏堀正元読書メーター
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