2015年10月の読書メーター読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3809ページ
ナイス数:25ナイス
小説新潮 2015年 10 月号 [雑誌]の
感想大好きな「時代物特集」恋のやっこ、しっとりとした読後感が心地よかった。秀信の憧憬、ひたひたと哀切と充足が同じ早さで入り交じりながらやってくるような感じ。名残の花、ラストでハッとした。他にもアレコレ面白かった。球道恋々、おわってしまった。毎回、野球などを通じて、人生の当たり前すぎて忘れがちな教訓のようなものを、思い出させていただきました。他にもアレコレ、今月号も、たっぷり楽しませていただきました。
読了日:10月6日 著者:
草枕 (岩波文庫)の
感想非人情を求めて都から離れた画工が主役。
頭のなかが透けて見えるほど、アレコレと動きながら考え事をしている様子は、なるほど俗世の人間だなぁ、と感じつつ、非人情を求めているのに、そういうポーズを求めているだけの、いたって俗人、な感じがしていたのに、最後の最後になって出てきたセリフが、まさに非人情で自己中に感じられて、目を丸くして読了。
はー、ビックリした。さっきまで理屈っぽい俗人のままだったのに、いきなり非人情になるんだもん。
読了日:10月7日 著者:
夏目漱石
ジェイン・エア(上) (岩波文庫)の
感想タイトルにある人物の、幼少期から青春を味わう年頃までの物語。彼女の感情豊かな語り口に、自分がその年頃だった頃と、現在の年齢の視線とを同時に味わいながら読み進みました。ラストのやりとりが、とても苦くもどかしくて、どうしてそうなるのよ、とやるせなくなりつつ、当事者としては、そうならざるを得ないのだろうなと、ため息。ここからどうなるのか、ドキドキしながら下巻を開きます。
読了日:10月9日 著者:
シャーロット・ブロンテ
恋愛中毒 (角川文庫)の
感想「恋愛中毒」というより、私には「依存中毒」という印象でした。あるいは「傾倒」? だんだんと、寒気がくるような主人公の緩やかな崩壊(真実の姿?)が、迫ってくるのが、恐ろしいというか、気持ちが悪いというか、怖いというか…………。ラストは、ふっきれた感じがあるような気配を漂わせつつ、本質を持ったまま起伏を忘れたようにも感じさせるものでした。『過去に“もしも”を持ち込むな』ほんそれ!
読了日:10月12日 著者:
山本文緒
ジェイン・エア(下) (岩波文庫)の
感想ハッピーエンド……なんだけど、なんか、心の底から「良かったねぇえええ!」て感じには、なりませんでした。上巻のラストで、どうなるの?! と、はらはらした部分は、ビックリ展開になって、そしてさらに……。リアルなようで劇的なようで? スケールは、個人内部なように見せかけて、なかなか大きめ?
読了日:10月14日 著者:
シャーロット・ブロンテ
傾国の美姫 (コバルト文庫)の
感想表題作と、もう一本が収録されていました。表題作は、なぜか杜子春を思い出したのですが……古い中国風ファンタジーだから? それだけではない気もするのは、似通ったものをテーマとして感じたからかも。二作目は表題作の数十年後の話。どちらにも共通の、願いを叶える鏡が出てきます。表題作は切ないラストだったけど、二作目はほっこりエンドでした。
読了日:10月15日 著者:
夢野リコ
プロタゴラス―ソフィストたち (岩波文庫)の
感想感想を書くとか書かないとか、そういう次元じゃないというか、感想も含めて内包されているとしか、言いようがありません。それでも何かしら感想をと考えると、「読み書きや音楽よりは、むしろずっと子どもたちの品行方正のほうをよく気をつけてみてくれるように、先生にたのむのである」という部分、いまは逆で、勉強のことばかり気をつけて、品行方正(道徳)の部分はなおざりだなぁ、という程度でしょうか。
読了日:10月15日 著者:
プラトン
道元禅師〈上〉 (新潮文庫)の
感想【修行道場は日々の暮らしの場のいたるところにある。】まず、文体に慣れるのに数頁、要しました。客観的視点と、中心となる道元禅師の事柄と、取り巻く時代の流れや人々の事が、細かに描かれています。対話の部分が面白い。少しずつ、見解や見識が深まり広まり、かと思うと原点のようなものに立ち返ったり。釈迦の逸話や思想の説明などが盛りだくさんで、説法を聞いているような気分にもなったりします。次はどんなさとりについての見識が披露されるのか……と、とある人物の素朴な言葉が気になりつつ読了。
読了日:10月21日 著者:
立松和平
播磨灘物語 1 (講談社文庫 し 1-7)の
感想黒田官兵衛の話。黒田家が御着に落ち着くまでの、官兵衛より数代前からの話から始まります。時折、作者の「現在の様子」語りが挟まれます。一巻はまだまだ戦国序盤の状態で終わりました。
読了日:10月22日 著者:
司馬遼太郎
道元禅師〈中〉 (新潮文庫)の
感想道元がさとりを求め、さとりを得て、それを伝えていこうとしはじめる巻。
色々な方々に伝える対話や説法で、繰り返し語られますし、幼少より道元に仕えている右門の回顧のような語りもあるので、だんだんに書かれていることが、理解を持って意識に沁みてくるような気がします。
読了日:10月27日 著者:
立松和平
道元禅師〈下〉 (新潮文庫)の
感想最後にしたためられたものは、わかりやすかった。
繰り返し繰り返し語られていたものが、やさしく簡素な言葉でまとめられていました。修行に明け暮れていた道元さんが、俗世の人と対話をするシーン(因)と処置、そこから生まれた問題と改めてさとすシーン(果)に、なにかが破れ、整うような感覚がありました。……道元さんが、幼い頃より仕えていた右門の健気さが沁みました。
読了日:10月28日 著者:
立松和平読書メーター
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