3月の読書メーター読んだ本の数:7
読んだページ数:2484
ナイス数:47
からくりからくさ (新潮文庫)の
感想丁寧な暮らし・古いようで新しい・改革のようでいて連綿と続くものの延長・からまる縁・昇華されていく想いと、くすぶりながらも前に進まざるを得ない、あるいは、進むことで摩擦の熱に焦がされる……感覚的でありながら、目の前にある素朴な日常の風景のようでもあり、触れることのなくなった古い暮らしの再現のようでもあり……ふんわりと不思議に心地いい、ツンと澄んだ青臭い野山の香りや、芳醇な木の香りを味わいながら読み進みました。
読了日:03月27日 著者:
梨木 香歩
女信長 (新潮文庫)の
感想しょっぱなから衝撃の展開でした。色々な歴史的出来事が、とても自然に組み込まれていて、女であることに煩悶しながらも苛烈な信長の心理が凄まじかった。読み応えたっぷりな上に、あの出来事はどう描かれるんだろうと、人物の関係性から次にある歴史の展開をどう読ませてくれるのかとワクワクしました。本能寺の変の展開は、うわぁ、うわぁと、静かに興奮しました。所々、引っかかる部分もあるけど、これのために書いたんだなぁ、と、納得したり、多少強引な念押しもある気がしつつ、それが作者の節回しと理解。いやぁ、面白かった‼︎
読了日:03月24日 著者:
佐藤 賢一
小説新潮 2019年 03 月号 [雑誌]の
感想「僕の人生には時間が起きない」天才かな? 「孤独な脳、馬鹿になれない私」頷きしかない。「八本目の槍」身悶える。「漂流者は何を食べたか」興味深い。「もし、明日死ぬとしたら何を食べたい?」ニヨニヨしてしまった。「プロレスは何を食べたか」へぇえ! 「わたしの愛用品」ほっこりした。「サーカスの日」ああーっ……大変なことに。「清く貧しく美しく」すごく、ひんやりした。「自転しながら公転する」うん、うん! 大丈夫だよ、がんばれっ‼︎ 他にも色々、今月も楽しませていただきました!
読了日:03月19日 著者:
欲情の文法 (星海社新書)の
感想ははぁ、なるほど。興味深く読ませていただきました。官能小説家さんの、こんな風に仕事をしています、自分はこうだったので、こうしています、こう考えています、という内容は、形を変えれば、別のものにも応用できそうで、なるほどなぁ、と、なりました。納得できない部分もあるけれど、それは解釈の違いであって、そう思っている人なんだな、自分とは違う考え方なんだな、と、冷静に。「どのようなことを感じるかは人それぞれでいいはず」ほんと、それだなぁ。面白かった。
読了日:03月14日 著者:
睦月 影郎
アントキノイノチ (幻冬舎文庫)の
感想「命」の意味を問う、と本裏に書いてあったけど、私にとっては、生きることについて、千差万別な人生を通じて考えてみようよ、という感じでした。淡々とした雰囲気なのに情動がしっかりと伝わってくる。視点や気持ち、考え方、受け止め方。さまざまな人生。命の意味なんて、自分たちで勝手につけてもいいし、持たなくてもいいよなぁ。ただ生きている、で、いいと思う。苦しいこととか、心がおかしくなることもあったりするけど。ゆきちゃんに向けた医師の台詞が、優しくて、強く相手に寄り添っている言葉だなぁと、しみじみ。
読了日:03月13日 著者:
さだ まさし
夜を賭けて (幻冬舎文庫)の
感想一気に読んでしまった。1日かかったけど。はぁ、読み応えたっぷり。1人の人生ではなく、集落というか、その時代を生きた人々それぞれにスポットを当てて、時代を描いた作品。面白い、というか、考え深い作品でした。死ぬより飢えるほうが怖い、という、逼迫した人々の生々しい描写にぞくっとしつつも納得。
読了日:03月05日 著者:
梁 石日
十五少年漂流記 (新潮文庫)の
感想すらすら読めました。少年達の勇気と知恵量、発想力、行動力が、素晴らしかった。それができたのも、日頃の知識や経験があったから。反発したり色々ありつつも、互いに尊重しあったり、若年者だと侮らずに役目を与えたり、とても立派! 大人も見習わなきゃならないところが、沢山あった作品でした。
読了日:03月02日 著者:
ジュール・ヴェルヌ読書メーター
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